礼拝説教要旨
立ち帰る勇気
人は若い頃、「大人になれば自由になり、自分の人生を思い通りに導ける」と考えがちです。放蕩息子もその一人でした。彼は父から財産を受け取ると家を出て、自分の力で成功しようとします。しかし財産を使い果たし、飢饉にも見舞われ、人生が思い通りにならない現実に直面しました。
私たちも同じように、責任を持って生きようとしても、病や失敗、試練など、自分ではどうにもできない出来事に出会います。大切なのは、環境を支配することではなく、その状況にどう応えるかです。人生が計画通りに進まない時こそ、真の勇気が問われます。
放蕩息子は、自分の罪と限界を認め、「父のもとへ帰ろう」と決心しました。これこそが悔い改めであり、本当の勇気です。自分を責めて滅びの道を選ぶのではなく、赦しを求めて父のもとへ立ち帰ることが、神の望まれる道なのです。
律法は罪を裁きますが、福音は悔い改める者を受け入れ、命を回復させます。イエス様は今も「疲れた者、重荷を負う者はわたしのもとに来なさい」と招いておられます。人生の困難の中にあっても、主のもとへ立ち帰る勇気を持ち、赦しと新しい命の恵みに生きる者となりましょう。